こんばんわ、サッシーです。
皆さん「猫のひっかき病」って知ってますか?
アメリカで、年間4万人もの人が罹患するという猫のひっかき病(Cat Scratching disease)が、日本でも広がりつつあり、病気の報告例が増加する傾向にあります。
猫好きな人は、とても気になりますよね。
今日は、猫のひっかき病について、その原因、症状、治療方法および予防対策について、詳しくご紹介します。
猫の引っかき病って?
この病気は、猫に噛まれたり、引っかかれたりしたことをきっかけに、発病します。
数日後に、リンパ節が炎症を起こして腫れます。稀ではありますが、脳炎を併発することもあるそうです。
うーん、ちょっと怖いですねぇ・・・。
原因と感染経路は?
猫のひっかき病の原因となるのは、猫につくノミが媒介する細菌、バルトネラ菌です。5~20%の猫が、このバルトネラ菌を保有しているそうです。
このバルトネラ菌を持つ猫や犬に噛まれたり、引っかかれたりすることで、ヒトがこの病原菌に感染します。また、バルトネラ菌に感染したノミに刺されることで、感染する場合もあります。
猫の引っかき病、その症状とは?
猫のひっかき病に感染すると、潜伏期間を経て、次のような症状があらわれます。
ヒトへの感染とその症状
潜伏期間は、数日から2週間程度。
その後、噛まれたり、引っかかれたりした部分の皮膚に、丘疹(きゅうしん)と呼ばれる小さな発疹や、膿をもつ膿疱があらわれ、発熱したり、疼痛を感じたりします。
また、リンパ節の腫れも認められ、これは数週間から数か月続くこともあります。
また、稀ですが、脳症を発症することもあるそうで、その場合、リンパ節の腫れを認めた1~3週間後に、突然けいれんの発作を起こし、意識障害を起こすそうです。
また、その後に、突然視力の障害が発生する場合があるので、眼科医によって猫のひっかき病が判明する場合もあるようです。
ペットへの感染
犬や猫がこの病原菌に感染しても、一般的には、はっきりした症状はみとめられません。
治療はどうすればいい?
リンパ節の腫れが軽い場合は、腫れが自然におさまるのを待ちます。痛みがひどい時は、かかりつけのお医者さまに相談してくださいね。
猫のひっかき病を予防するには?
猫のひっかき病にかからないために、下記のことに注意しましょう。
- 猫や犬のツメは、定期的に切っておく
- 猫や犬を過度に興奮させないようにすることで、引っかかれたり、噛まれたりするリスクを減らす
- 猫や犬を含む動物に噛まれた場合やノミに刺された時は、傷口をしっかり消毒する
ここで、猫の爪切りのおさらいを。獣医さんがご指南する「猫ちゃんの爪切り」動画です。
そして、一番大事なのは、病気の媒介となるノミの定期的な駆除です。これにより、猫のひっかき病の原因である、バルトネラ菌が動物の間で蔓延するのを防ぐことができます。
まとめ
- 猫のひっかき病は、バルトネラ菌を持つ猫や犬に引っかかれたり、噛まれたり、また菌を持つノミに刺されることで、感染する
- 症状は、丘疹、膿疱、発熱、疼痛、リンパ節の腫れ。稀には、脳症を発症することも
- 症状が軽ければ、自然治癒でOK。ひどい場合は、医者へ
- ノミの駆除、爪切り、噛まれたり、引っかかれる状況を招かない、などの予防策をとる
- 万一、噛まれたり、引っかかれた場合は、傷口をしっかり消毒。
つまりは、きちんとツメを切ってあげたり、ノミがつかないように注意してあげるなど、愛猫ちゃんのお手入れに日頃から気を配っていれば、予防できる病気のようですね。
猫のひっかき病、恐れることはありません!