こんばんわ、サッシーです。
玄関のチャイムが鳴ると、ワンワンワン!と、猛烈に吠え出すワンちゃん、いますよね。すぐに静かにしてくれればいいのですが、ずっと吠え続けられると困ってしまいます。ドッグトレーナーさんへのお悩み相談でも、ワンコの『チャイム吠え』はかなり、多いそうです。
我が家の愛犬達も、以前はそうでした。
チャイムが鳴ると吠える理由
吠え出す合図のような『チャイム』。ワンコはどう感じているのでしょうか?
まず、チャイムが鳴ると、それは来客の合図であることを、ワンコは学習しています。チャイムに反応するようになるまで、何度となく、チャイムが鳴る→人が来る、という経験をしているはずです。その来客に対して、ワンコがどう感じて吠えているのか。警戒しているのか、喜んでいるのか?それを知ることが、『チャイム吠え』対策の第一歩となります。
ワンちゃんによって、チャイムに吠える理由が違うので、まずそこを考えてみましょう。誰かが来た、までは共通として、
- 飼い主さんや家を、侵入者から守ろうとしている
- 自分のなわばりに入ってきてほしくないと思っている
- いいこと(遊んでもらえるとかおやつをもらえる)を期待している
だいたいこのへんですが、さて、どれでしょう。
吠え方、しっぽの振り方、耳の伏せ方などから、見当がつくこともありますよね。怒りのあまり、ちぎれんばかりにしっぽを振るワンコもいますけどね…
吠えるのをやめてもらうには
そこで、いくつかの対策を考えてみます。
- 飼い主さんの合図で、吠えやむようにする
- 自分だけのテリトリーを作っておき、そこに待機してもらう
- 興奮をしずめてもらう
チャイムが鳴って吠え始めたら、声をかけながら、ちょっとしたおやつを与えてみましょう。これは、そっちに意識を向けてもらうためです(たいていのワンコはおやつの方に気を取られますよね)。そして、一瞬でも吠えやんだら、褒めてあげましょう。この時に、かける一言を事前に決めておくと、自然に習慣づいていきます。
ふだんからできることは、ちょっとした声かけと同時に、ワンちゃんスペースの中に誘導する練習です。ここでも、おやつが大活躍します。例えば、「ハウス」と言われて中に入ったらおやつがあった!ということを繰り返すと、やがてその一言で、移動してくれるようになります。
さらに、チャイムが鳴る状況に慣れてもらう、という練習もあります。家族で協力し合ったり、友人に手伝ってもらったりして、くり返し、鳴らしては入り、また出て鳴らし、を試してみましょう。
まれにではありますが、『チャイムの音』そのものが嫌い、というワンちゃんがいます。何をどうやってもチャイムが鳴ると吠える場合、チャイムの音を変えたり、音量を小さくすると、吠えなくなることがあります。
吠えるワンコも家族の一員として…の役割も?
実は、我が家ではあえて『来客に吠える犬』を放置していたことがあります。主な理由は、
- 家に誰かが近づいてくると吠える=チャイムより早くわかる、つまり便利
- 応対したくない時、吠え続けてもらうと助かる(セールスなど)
これでOKとしていたのは、飼い主側が本気でありがたく思い、「よしよし、よく教えてくれたね。」と褒めておやつをあげるうち、ワンコの方に「おやつをもらうまで吠えるのがワタクシの役目」という理解がされたからだと思います。当時はそんなことまで考えておらず、しつけたつもりも、まったくナシ。あくまで、結果論です。このワンコは、ハウザーと柴と何かの血が入った雑種で、たいそう怖い顔をしており、体格もそれなりでした。顔のわりにえらく気が小さく、人も物も噛めない性格でした。知っている人はまったく平気でしたが、知らない人にとっては脅威だったでしょう。今にして思えば、「ありがとう、はい、おしまい。」と声をかけておやつをあげ、吠えやむと同時に頭をなでて褒めまくったことが、結果的に『役割』を作ったのかもしれません。歓迎しない来客の場合は、吠え続けて追い返してもらう、という、飼い主側の心情を汲んでくれた…のかどうかわかりませんが、番犬としては最高だったと、今でも思っています。
まとめ
チャイムが鳴るから吠える、というより、この音がすると誰か来る、とワンコがわかっているから吠えるのだ、という観点から、対策を考えてみましょう。合図として吠えている場合には止めること、怖がっている場合には安心させること、喜んで興奮しているなら気持ちを静めてもらうこと、がポイントです。