「仕事に行っている間、愛猫をひとりでお留守番させるのはかわいそう」
そう思って、2匹めを飼いたいと思っている方は少なくないと思います。現在、日本で猫を飼っている人のうち、多頭飼いしているのは6割くらいだそうです。(※)
そこで、今日は、猫を多頭飼いする場合のメリット、デメリット、新しく家族に加える猫の選び方についてお話ししますね。
※データ出典一般社団法人ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査https://petfood.or.jp/data/chart2018/index.html
多頭飼いのメリット
のっけからですが、我が家は以前、2匹の多頭飼いでスタートしました。理由は、まさに上に書いた通り。「一匹だけじゃ、自分たちが留守の間、遊び相手がいなくて可哀想」もっぱら夫の弁ですが、確かに一理あります。では、多頭飼いのメリットはというと。
- 遊び相手ができるので退屈しないし、飼い主が忙しくて遊ぶ暇がなくても安心
- 追いかけっこしたり、じゃれあったりで、運動量が増えて、運動不足にならない
- 猫が寄り添って眠る姿や毛づくろいする様子を見て飼い主も和める
ただ、私の経験から言うと、最初のふたつのメリットは、子猫や若い猫がメインで、老猫になってくるとメリットの度合いが下がる気がします。動きませんから、あまり・・・
多頭飼いのデメリット
多頭飼いをすると、猫はもちろん飼い主にとってのデメリットも実はけっこうあります。
- 餌代や獣医代などの費用負担が増える
- 猫一匹ずつの健康管理がしにくくなる
- 猫同士の相性が悪いと、猫にとって相当なストレスになる
- 落ち着いて食事ができない場合がある
猫にかかる費用が増えるのは当然ですが、2番目の「猫一匹ずつの健康管理がしにくくなる」というのは実感しています。例えば、猫トイレは猫の健康のバロメーター。
が、複数の猫を飼っていると、「この大量のおしっこは誰がしたの?」とか「下痢をしているのは誰?」というのを簡単に突き止められないんです。監視カメラでもつければ別でしょうが、いつも見張ってるわけにはいかないので。
最後の「落ち着いて食事ができない」は、猫の食欲や食べるスピードの違いによって、起こります。
多頭飼いのお食事風景。猫4匹ににぼしをあげている動画です。
新入り猫の選び方
デメリットがあっても2匹めを飼いたい!と思う方、その覚悟があれば大丈夫!一番大切なのは先住猫と相性のいい新入り猫を選ぶことです。私の経験から言うと、そのポイントは3つ。
- 先住猫の性格をもう一度よく観察する
- 新入り猫には子猫を選ぶ
- 先住猫とかけはなれた年齢の猫は避ける(例:老先住猫に新入り子猫)
まず、先住猫の性格をもう一度よく観察します。来客があると隠れて出てこないような神経質で繊細な猫は、多頭飼いには向きません。
次に、新入り猫には子猫を選ぶと先住猫との関係が比較的スムーズにゆきます。
最後に気を付けたいのは、先住猫とかけはなれた年齢の猫は避けることです。例えば、すでにシニアになって眠っている時間が長い老先住猫が住む家に、子猫を連れてきても遊び相手になってくれる可能性は低いはず。
まとめ
- 多頭飼いのメリットを知る
- 多頭飼いのデメリットを覚悟する
- 先住猫と相性がよさそうな猫を新入り猫に選ぶ
猫を多頭飼いするには、飼い主はもちろんのこと、猫たちも幸せに満ち足りた日々が送れることがとても大切です。
新入り猫にしたい猫がどんなに可愛くても、先住猫を「シャーシャー」威嚇し続けるようではNG。潔くあきらめる勇気を持ちましょう。
猫を愛する私たちにとって、自分たちの喜びはもちろんですが、それにもまして大事なのは愛猫の幸せです。多頭飼いで悩んだら、それをぜひ思い出してくださいね。