こんばんわ、サッシーです。
私たち人間は、疲れた時、リラックスしたい時に、クラッシックやネイチャーサウンドなどのヒーリングミュージックを聞いたりしますよね?スパやマッサージへ行くとBGMとして聞こえてくるあの音楽。
では、猫の場合はどうなんでしょう?猫をリラックスさせる(猫はいつもリラックスしてる、とも言えますけど)、あるいは猫を気持ちよくさせる音楽って、あるんでしょうか?
それが、なんと、あるんです!その名も『ねこのための音楽 – Music for Cats』!
猫の音楽の作曲者
『ねこのための音楽 – Music for Cats』は、2017年2月22日(にゃんにゃんにゃんの猫の日)に、日本で初めて発売されました。
作曲したのは、デビッド・タイという人です。彼はワシントン・ナショナル交響楽団のチェリストで、他にも指揮者、作曲家として、クラシックの分野で活躍してきた人物。
動物学者と協力して、動物の聴覚を研究し、猿のために作った音楽で有名になりました。そのデビッドが次に研究の対象としたのが、猫なんです。
猫が好きな音って?
人間は生まれる前から聴覚が発達し始めるので、母体を通して聞こえる母親の声や鼓動を聴いて育ちます。
つまり人間が一番落ち着く音は、母体の中にいた時に聞いた鼓動とそのスピードです。音楽でいえばドラムビートですね。
それに対して、猫は生まれた後に初めて聴覚が発達します。
つまり生まれた後に、子猫として聞いた音が、猫を落ち着かせる音なんですね。母猫がゴロゴロ喉を鳴らす音やテンポ、子猫がおっぱいを吸うテンポです。
猫独特の声と周波数
さらに、猫本来の発声は、私たち人間の声よりも1オクターブ、またはそれよりも高いことがわかっています。
また猫同士でコミュニケーションをする時は、滑り周波数という、独特の周波数を多くつかっているんだそうです。
誕生!『ねこのための音楽-Music for Cats』
そこでデヴィッドは、猫のゴロゴロ音や、子猫の鳴き声などに加えて、人間の音楽よりも多くの滑り音符を使って、猫のための音楽を作曲しました。
デヴィッドが作った曲のサンプルが聴けます。
うん、なんだか静かな音楽で、落ち着く音色だね~!みんなはどう?
う~ん、確かに眠くなりそうかな~
私はよくわからな~い
ぼくは好きかも
ぼくも~
ぜひ、飼っているニャンコに聞かせてみてはいかがですか?
ほんとに効果があるの?
実際の研究の結果では、バッハの名曲「G線上のアリア」など人間のために作られた曲には全く反応を示さなかったのに、猫のために作った楽曲には77%の猫が好反応を示したそうです。
へえ~そーなんだ~ 凄い!
この結果が、もっと多くの猫にこの音楽を聴いてもらいたいという想いを生み、CD化されることになりました。
海外での反響は?
海外でも猫のための音楽は、大好評のようです。アメリカのニューヨークタイムス、ワシントンポスト、CNNの主要メディアはもとより、イギリスのBBCやナショナルジオグラフィックでも取り上げられています。
さらに、猫のためのこのアルバムは、iTunes UKのクラシックチャートでは、1位を獲得したそうです。
効果的な使い方は?
猫のための音楽は、一般の家庭では、猫を家族に迎え入れた時や、家族が留守の間、旅行中などに、猫の気持ちを落ち着かせるのに役立つと思います。
また、動物のシェルターや動物病院など、怖がっている猫、具合の悪い猫をリラックスさせるためにも使えそうですね。
まとめ
- 猫が好きな音・ビートは、人間とは異なる
- 猫の声の周波数は、人間よりも高く、独特の周波数を使う
- 研究の結果生まれたのが『ねこのための音楽-Music for Cats』
- 猫は、この音楽に対して好反応を示す
- 家庭だけでなく、シェルターや動物病院でも役立つ可能性大
猫が好きで、リラックスする音やビート、猫が使う周波数が、人間とは大きく異なる、とは思ってもみませんでした。
猫の特性を研究して、猫のために作曲されたこのアルバム、家庭はもちろん、シェルターや動物病院などで使えば、ストレスが苦手で、繊細な猫たちのケアに役立ちそうですね。
私も買ってみようかな・・・!