こんばんわ、サッシーです。
ここ数年アメリカでは自分の家系を遡るDNA鑑定サービスが人気を集めているようです。親子関係を検査するのにもDNA検査が必要になりますよね。
自分のDNAを分析することで、どこの国の血が混じっているのかもわかるそうです。
凄い!
アメリカにいる友人の話ですが、その友人のアメリカ人は、アイルランドの血を引いていることを確認、さらにはDNA鑑定のつながりで、実際にアイルランドに住む親戚と再会するという劇的な結末にまで至りました。
そんなご時世、なんと「猫のDNA検査サービス」があるというではありませんか!
まじ?と驚きましたが、さて、どんなことがわかるのか?調べてみたのでご報告しますね。
DNA検査で、猫のどんなことがわかるの?
2016年にアメリカで猫のDNA検査サービスを始めたBasepaws社によると、検査を受けると、
- 祖先や持って生まれた性質の予測
- 遺伝性疾患など、健康に関するアドバイス
などがわかるそうです。
祖先や生まれ持った性質
猫の品種別レポートで、愛猫の祖先はどこからきたのか、その祖先から伝わる生まれつきの性格はどんなものなのか、がわかります。
愛猫のおじいちゃんは、アメリカンショートヘアか?はたまた三毛猫か?混血ならどの種類が混じっているのか?
さらには、ピューマなど野生の猫科の動物の血をどの程度引いているのかも、参考程度ではありますが、推察できるようです。
遺伝性疾患など、健康に関するアドバイス
動物医療の面で一般的に言う遺伝子検査は、大きく3つに分類されており、その応用範囲は、近年ますます幅広くなっているようです。
そんななか、猫のDNA検査サービスが焦点をあてているのは、生殖細胞系列遺伝子検査です。
これは、その個体が生まれつき持っており、生涯に渡って変わることのない遺伝子の配列を調べる検査です。親から受け継いだ体質や遺伝性の疾患についての情報がわかります。
猫の遺伝性疾患は300種類以上。よくある遺伝性疾患には、ペルシャやペルシャ交雑種に見られる「多発性膿疱腎」、メインクーンやラグドールに多い心臓疾患「肥大型心筋症」などがあります。
DNA検査サービスを受けるなら
前述のBasepaw社は、残念ながら英語のみのサービスで支払いも米ドル。
ところが日本でも愛媛大学発のベンチャー企業「VEQTA」が、現在、DNA検査サービスを良心的な価格で提供しています。
ただし、VEQTA社のDNA検査サービスは遺伝性疾患検査と親子判定に特化しています。
よって、Basepaw社が提供している品種別と野生のレポートや、祖先や持って生まれた性質の予測といった項目の情報は提供されません。
申し込みから検査、判定までの流れ
検査の申し込みから、検査、判定結果の受け取りまでの流れは、下記の通りです。
- 申し込み
Veqta社のウェブサイトから検査の申し込みフォームを入力して、提出する
- 検査料金の支払い
- 試料(検体)を採取、必要事項を用紙に記入
- 検体をラボへ送付する
- 検査結果を通知するメールが届く
採取試料をラボで受け付けて、検査結果のメールを受け取るまでには、およそ一週間かかるとのこと(土日を除く)。
気になるお値段は?
ウェブサイトによると、2019年7月16日から、検査価格の大幅な値下げが実施されたそうで、現在の検査価格は1項目当たり、4,500円です。
決して手の届かない額ではありませんね。
まとめ
猫のDNA検査サービスからわかるのは、
- 祖先や持って生まれた性質の予測
- 遺伝性疾患など、健康に関するアドバイス
ただし、現在、日本で申し込めるサービスは、遺伝性疾患の検査と親子判定に特化しています。
価格もリーズナブルなので、愛猫が遺伝性疾患のある猫種なら、一度検査してみるのもよいかもしれませんね。
最後に、獣医さんが語る遺伝子病検査についての動画です。
参考になさってくださいね。