大切な我が家のワンちゃん。いつも元気でいてもらいたいものですが、時に、体調をくずしてしまうこともあります。具合が悪くても言葉で伝えられないワンちゃんに、飼い主さんはどうしてあげたらいいでしょうか。

 

ワンコは我慢づよい生き物です

野生の本能が、残っているのでしょうか。ワンコは、ちょっと調子が悪いくらいでは、そんなそぶりを見せません。明らかに調子が悪そう、と気づくころには、病気が進んでしまっていることも。飼い主さんが、あれ?なんだかいつもと違う?という、小さなサインに気づいてあげられるといいですね。

 

もしかして具合が悪いの?こんなサイン

別に元気だし、まあいっか…と思っても、こんなサインがみられたら、ちょっと注意して様子をみてみましょう。

 

  • 食べ方がいつもと違う
  • ウンチやおしっこがいつもと違う
  • 散歩に誘っても気のない態度
  • 呼んでも反応しない、寝てばかりいる

 

なんだか食欲がないなあ、という時は、ワンちゃんがダウン気味のことがあります。胃腸の調子が、ちょっとよくないかもしれません。嘔吐や下痢が見られたら、胃腸炎を起こしている可能性があります。すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

便秘の時も、ワンコは食欲が落ちます。反対に、急に、びっくりするくらい食べるようになった場合、お腹の中に寄生虫がいることがあります。おしっこの状態や、水を飲む量がふだんとちがう場合、腎臓などの尿路系の病気が疑われます。

 

もしかして熱があるの?

 

いつもなら、喜んでお散歩に行くのに、なんだかその気になれない様子。うとうとしていて、呼んでもめんどうくさそうにしている。そんな時は、ワンちゃんは体がだるいのかもしれません。そんな時は、少し注意して、体をさわってみましょう。体が熱くなっていませんか?

 

おうちで体温を測ることもできるのですが、慣れないとうまく判断できません。耳の後ろとか、足の付け根などの、皮膚が薄くて血管にふれやすいところを、ふだんからスキンシップついでにさわっておいて、ワンちゃんの平熱を知っておきましょう。そして、熱があるのかな?と思ったら、獣医さんに診てもらいましょう。

 

他にもあります不調のサイン

内臓だけではありません。ワンコの病気の上位にくる『皮膚病』。痛がったりかゆがったり、ワンちゃんの様子が、ふだんと違うことはありませんか?

耳は、皮膚が弱くて炎症を起こしやすいところです。長い耳のコは、中が見えないので気づきにくく、ワンちゃん自身もかきにくくて、機嫌が悪くなることがあります。また、足の先を自分でよくカミカミしているのは、足の指の間に皮膚炎があって、かゆくて噛んでいることがあります。しょっちゅうそんな行動をしていたら、ちょっと気をつけてあげましょう。急にフケが増えるのも、皮膚炎の症状の一つです。

 

自宅で悩むより獣医さんへ

そんなに具合が悪そうでもないし…と思っても、やはり、獣医さんに診断してもらうと安心です。心配したわりに、単なる気まぐれだったとか、たまに、ではありますが、何だかうちのコ元気がなくて、ご飯も食べなくて…心配して獣医さんに連れて行ったら「仮病ですね。」なんてこともありました。飼い主さんが忙しくて、あまりかまってあげないと、病気になったフリをして気を引こうとする。飼い主さんは脱力して、ちょっと怒りがわいてきたりします。でも、最後は笑い話になるワンコの『仮病』、本当の病気でなければ、それでいいと思いませんか?

 

大げさでもいいのです。

ワンコの小さなサインに気づいたら、早めの受診を心がけましょう。