こんばんわ、サッシーです。
先日、疲れてウトウトしていたら、愛犬のトニが来て手の甲のあたりを「かぷっ」。痛い、と思いながらも、眠気が勝って放置していたところ、3回ばかり噛んだところであっさり去っていきました。これは『甘噛み』です。かまってほしい時や、逆に、放っておいてほしい時にちょっかいを出すと、歯を立ててきます。
甘噛みと本噛み(本気噛み)
ワンコもニャンコも、『噛む』という行為は、ごく普通の行動です。子犬や子猫がじゃれている時は、手が出て足が出て口が出て、使えるものは何でも使うという状態です。また、犬のように群れで暮らす動物は、子どもがルールを乱した時に、お母さんが軽く噛んで教えることもあります。力を加減して噛んでいるのは、
- 遊びの一環や、じゃれるついで
- 興奮してつい
- 乳歯から永久歯に生えかわる時期に、口の中がムズムズして
などの理由でカミカミすることが多いようです。また、何かしてほしいことがある時に、その意思表示として「かぷっ」とするコもいるようですね。
それに対して、本噛みの場合。これは、まさしく本気で噛みつく時です。身を守るため、もしくは攻撃するため。甘噛みと違い、噛む方は容赦なく、全力です。流血の惨事も、普通に起こります。
『甘噛み』と『本噛み』のボーダーラインは、実ははっきりとしないことも多いのです。遊びながら甘噛みをしているうちに、だんだん本気になってきて、最後は力いっぱい噛みつく、というケースも多々あります。小さいころに、親子や兄弟で育ったワンニャンは、じゃれて遊んでいるうちに、噛む時の力加減を覚えていきます。強く噛んだら怒られた、自分も噛まれて痛かった。そういう経験を通して、噛む力を調整できるようになります。
それを知らずに育ったワンニャンには、甘噛みが本噛みにならないように、折々に教えてあげる必要性がでてきます。愛らしさについ、忘れてしまいがちですが、彼らはもともと『猛獣』。本気で噛まれたら、たまりません。
放したらほめてあげる。ワンコはこれで覚えてくれます
犬は、もともと群れで暮らす動物です。噛むことは、大切なコミュニケーションツールでもあります。ですから、噛むこと自体を禁じるのは、ちょっと酷かもしれませんね。
- 噛んでもいいもの、悪いものを区別する
- 声かけで「アウト」「放して」「ちょうだい」など。放したら褒めてあげる
などで、対応してみましょう。ワンコは褒められるのが大好きです。噛むのをやめて褒められた、という経験を重ねてもらいます。噛んで遊んでもいいおもちゃなどは、常備しておきましょう。噛むのは本能的なものなので、ストレスをためないように、ガムなどを与えておくのもよいと思います。
噛んではいけないものを噛んだ時も、叱るのではなく、放させて褒めるのがポイントです。つい「こら!」などとやってしまうと、ワンコは遊んでもらっていると勘違いして、よけいに噛んで振り回して、という行動に出ることがあります。それが飼い主さんの手だったりしたら、穴が開きます…
噛むのはやめて!ニャンコにはこれを徹底しましょう
猫には、「これはちょっと、放してね」というのが通用しません。猫さまたちは、褒められてもうれしいとは思ってくれず、飼い主さんのことを『ご主人様』とは思っていません。つまり、言うことを聞いてくれる…とは、はなから期待してはいけないのです。さらに、猫の場合は、噛むのは獲物を捕らえる時か、全力で戦う時です。歯はまさに『武器』。最近は、猫の犬化現象などと言われて、ワンコのような性格のニャンコも多くなってきたようですが、そうはいっても、基本的には食いちぎるもの、と考えた方がよさそうです。
そんなわけで、ニャンコにはちょっと気の毒ですが、『噛んだら嫌なことが起こる』と覚えてもらうのが一番です。子猫のうちに教えると確実、成猫でもちゃんと覚えてくれます。
- 噛むと嫌な味がするものをつけておく
- 指を噛まれたら、すかさず喉の奥につっこんで「おぇっ」となってもらう
- 顔面に水スプレー
気をつけたいのは、飼い主さんがそれをしていると気づかれないように、ということです。気づかれてしまうと、ニャンコは、噛んだからというよりも、飼い主さんのことを警戒してしまいます。我が家では一度失敗して、スプレーを見ただけで逃げ去る状況を作ってしまいました。噛んだらシュッ!は効き目抜群ですが、猫さまにバレやすいという難点があります。100均で売っている、サボテン用の小さな霧吹きなどは、手の中に隠せて見つかりにくいので、便利ですよ。
まとめ
ちょっとした遊びや、かまってアピールで噛んでくる『甘噛み』と、本気で全力でくる『本噛み』。本ワン、本ニャンも、どちらなのかわからなくなる時があるようです。飼い主さんとしっかり意思の疎通ができれば、うっかり本噛み、は防ぐことができます。