以前にも犬、猫のダイエットについて投稿しましたが、私の周りの飼い主さんもかなり悩んでいるようなので、今回もダイエットについてお話しします。

うちのかかりつけの獣医さんは、とっても優しい方で、ワンコやニャンコにだけでなく、飼い主さんも傷つかないような言葉を選んでくれます…その獣医さんから、健康診断で一言「ちょーっとポッチャリしてますねー。ダイエットしましょうかー。」えっ?

環境的に、太りやすいワンコやニャンコが増えています

ここ数年、肥満に悩む犬や猫が増えてきました。ペットも、太りすぎから生活習慣病になったり、関節を痛めたりするケースが増えています。その原因は、

  • 食べすぎ
  • 運動不足
  • 体質

うーん。まったく人間と同じですね。

動物は本来、必要以上のエネルギーは摂取しないものです。入ってくるエネルギーが、出ていくエネルギーよりも多くなると、余った分が蓄積されて肥満になるのです。

おっと。これも人間と同じですね。

動物の場合、本能的に『食べる量』はある程度、決まっています。でも、室内で過ごすことが多い最近のワンコやニャンコは、外で暮らしていたころに比べると、運動量がぐっと減っています。去勢・避妊手術によってホルモンのバランスが変わり、太りやすくなることもわかっています。

 

まずは生活習慣の見直しから

肥満気味?となったら、考えなくてはいけないのが、ダイエットです。

入ってくるエネルギーと出ていくエネルギーの、バランスを整えること。ポイントは2つあります。

  • 食事を見直す
  • 運動量を増やす

まず、ふだんのフードを見直してみましょう。袋に表示されている、1日に摂取するカロリー量を、オーバーしていませんか?次に、フードの栄養価が、年齢不相応に高くありませんか?ちゃんとフードの量は守っていますよ、という飼い主さん、では、おやつをあげすぎていませんか?

g、と表示のあるフードは、キッチンスケールで試しに測ってみましょう。どのくらいの量なら食べていいのか、目で見てわかります。そして、もし多かったら…

減らす!

いえ、ちょっと待ってください。お腹が空くの、つらいですよね。いきなり食事を減らされた時の、ワンニャンの悲しそうな顔。もちろん、トータルでカロリーを減らしていかなければならないのですが、その前に、置き換えを考えてみましょう。

例えば、鶏のササミを買ってきます。しっかり茹でて、ほぐして、いつものフードにちょっと混ぜてみます。食べてくれたら、ササミ置き換え量を増やしてみます。これだけで、カロリーはかなり、減らせます。

そして、あらためて、フードの種類を見直してみましょう。今は、年齢別に、ダイエット用のフードが充実しています。よさそうなものを見つけたら、食べ慣れたフードに、1割くらい混ぜてみましょう。食べてくれたら、少しずつ混ぜる量を増やしていって、最後は完全に新しいフードにします。

次に、運動です。ワンコなら、11回、思いっきり走ることで、けっこうな運動になります。毎日は無理でも、時にはドッグランなどに連れて行って、運動量を増やしてみましょう。ニャンコは、どちらかというと、走り回るよりお昼寝が好き。でも、目の前におもちゃを出されると…ほら、目がきらーん!野生の本能が目覚め、追いかけずにはいられません。自分が動くのはどうも、という飼い主さんには、レーザーポインターがおすすめです。飼い主さんは座ったまま、ボタンをぽちっと押すと、光のねずみや手裏剣が、ニャンコの興味をひきつけます。15分もしてお互いに飽きるころには、かなり走っていますよ。

 

うちのコの適正体重を知って維持しましょう

だいたいの目安はあれど、あくまで、うちのコはうちのコ。みんな同じでなければいけない、というわけではありません。体形が標準の範囲に収まっていれば、あとは個性です。ダイエットを始めたら、体重をこまめに測ってみましょう。やがて、うちのコはこのくらいがちょうどいいんだな、と目星がつくようになります。それが『適正体重』です。

冒頭の、獣医さんの言葉には続きがあります。

「でも、ちょっとくらいポッチャリ体形の方が長生きする、っていう統計もあるんですよ。人間にも言えることですけどね。」なるほど。痩せなきゃ!と焦って、無理な食事制限や過剰な運動をさせなくても、健康第一、我が家のペースでいいのです。

 

まとめ

ワンコ・ニャンコにとっても、肥満は健康の大敵。食事と運動のコントロールで、無理なく気長に、『うちのコの適正体重』を維持していきましょう。飼い主さん本人も、本ワン、本ニャンもストレスのないように、いつまでも健康にすごしたいですね。