ふだん自由におうちの中で過ごしているペットたちも、何かの理由で、自分のお部屋にいてほしいことがあります。来客と大切な話がある時とか、ペットにとって危険なものが出ている時とか。ちょっとおとなしくしててね、という時間、ペットたちに過ごしてもらう空間を作る。ペットが安心して過ごせる『自分の部屋』を作る。それが、ペットサークルです。

 

ペットサークルの用途とスタイル

ペットサークルには、いろいろな『使用目的』があります。

  • 飼い主さんの都合で、しばらく入っていてもらう場所
  • まだ小さいワンコやニャンコが過ごす、小さなおうち
  • ペット自身が、安心して過ごせる自分の部屋

目的によって、サークルのスタイルが変わってきます。空間を仕切るだけの簡単なものから、二階建ての、おうちの機能が一式そろっているものまで。中には、家具と一体化していて、飼い主さんの机の下がワンコの部屋、なんていうものもあります。ここまでくると、立派なインテリアですね。

 

素材いろいろ形もいろいろ

まずは、簡単な『囲いだけ』のサークルです。

四方を囲って、その中がペットスペースになっているもの。六面や八面の、少し丸みがあるもの。お部屋の角を使い、部屋の一角がペットスペースになるように仕切るもの。パーツを組み合わせて、形や広さを変えられるものが多くあります。

次に、床や天井があるもの。サークルの床がトレーになっていて、汚れたらトレーだけ出してお掃除できるように、工夫されているものがあります。天井については…囲いだけのサークルより、少し窮屈な感じがするかもしれません。でも、ちょっと怖くてどこかに隠れたい!というような時は、上からも守られている感じがして、安心できる場所になります。我が家の愛犬はカミナリが苦手で、夕立が来ると、サークルの隅で丸くなってブルブル震えておりました。そこに天井板をつけてあげたら、少しホッとしたようでした。

そして、ニャンコの場合は、囲いだけのサークルは、ま・っ・た・く無意味です。これ見よがしに、軽々とジャンプして飛び越えます。あれ?と思うと、しれっと中に戻っていたりして。ニャンコには、天井があって、垂直方向にも行き来できるような空間を作ってあげられるといいですね。

サークルの素材は、金属製と木製がメイン。それぞれ、メリット・デメリットがあります。

金属製のサークル

  • 丈夫で長持ちする
  • 持ち運びや設置は、少し大変

噛み癖のあるワンコには、まさしく「歯が立たない」金属製がおすすめです。重量があるので丈夫、そのかわり、移動は少し大変かもしれません。また、ペットが囲いにぶつかったはずみで、床をこすって傷つけてしまうことがあります。サークル用の滑り止めゴムやコルクボードを敷くことで、この点はかなり、解決できます。コルクボードは、厚みのあるものを床にしておくと、…喜んで掘りまくるワンコもいます。

木製のサークル

  • 自然な温かみがある
  • 油断するとカビたりかじられたり

木製のサークルは、自然な感じが持ち味です。お部屋に合わせて、家具の一つとして選ぶのも楽しいですね。金属製のサークルより軽くて、ちょっと移動させたい時のお手軽さもポイントです。でも、つい噛んでしまうワンコや、爪を研ぎたくなるニャンコだと…せっかくのおしゃれなサークルが、残念な姿になることも。湿気が多い時期は、カビが気になります。カビは、ペットの病気の原因になりますので、まめにお掃除してあげた方がよいでしょう。

 

サークルの中は快適な空間に

犬用サークルは、囲いの中央に伏せた時に、ゆったりできるくらいの広さが居心地いいようです。猫用は、ちょっと狭いんじゃない?と思うくらいが喜ばれます。サークルの中に、お気に入りのおもちゃや食器、水飲みを置いて、ペット専用のお部屋としてくつろげるスペースにしてみましょう。

飼い主さん目線では、ポイントは『お掃除のしやすさ』です。ささっと、手軽にお掃除できる工夫がいろいろあったら、飼い主さんにやさしいサークルです。

 

まとめ

ペットのサークルは、素材もデザインもさまざまです。愛犬、愛猫の体格や性格に合わせて、安心してくつろげる空間を作ってあげましょう。飼い主さんがお手入れしやすいことも、サークル選びのポイントです。